幻想的な八海山の岩峰と紅葉
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八海山
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ロープウエイ山頂駅から皆さん我先に出発していく。大丈夫かと思うほど勢い良く歩き出し先が心配になるほどだ。
私たちはいつも通りのんびりゆったりペース。
ロープウエイ駅からの八海山
緩やかな道が続いているが最初のオーバーペースが祟ったのかペースダウンしたり休んだりする人が多くいつの間にか先頭付近を歩いている。
約40分で女人堂という真新しい小屋に到着。
綺麗でトイレもあるが、残念ながらバイオトイレは壊れていて使い物にならない。
ぜひともご婦人たちのためにも使えるよう維持管理をお願いしたい。
女人堂
9合目の千本桧小屋まで結構真面目な登りとなる。
カミさんの様子を見ながら一定のペースで歩く、石が多いが腰も足首も大丈夫のようで安定した足取りだ。
美しい草紅葉
途中二ヶ所ほど鎖場なども出てきて、込む時は譲り合いながらの歩行となるだろう。
こんな鎖場が数カ所
女人堂から30分と少しで薬師岳のピーク、ここから千本桧小屋は目と鼻の先だ。
薬師岳から千本桧小屋
9合目の千本桧小屋で登山は終了という人も多い。
カミさんも岩場を行くには腰の不安があるのでこの小屋で待っていてくれることに。ここから八海山山頂の八ツ峰、8つある岩峰を巡って山頂へ行くのがお決まりのコースで初心者には緊張の場所であるらしい。
温かい紅茶やおやつ、パン、ダウンなどを待っていてくれるカミさんに渡し、2時間ぐらいで帰ってくると言い残して山頂へ向かった。岩場にはしっかりロープや鎖が固定され、その数は多いけれどさほど危険なところはない。
ネットなどには足幅リッジや垂直の壁が怖いなどの記述があるが、相当オーバーで多分に脅かし半分である。
紅葉も綺麗、見とれないで足場を確保
山頂部は紅葉が盛りとなっていて綺麗。
カメラを取り出したり仕舞ったりで忙しい。先行グループの一人が岩の登り下りに苦戦している。
岩や鎖にへばりついてしまうため、足がかり手がかりが見えずに苦戦しているようだ。
登り下りが続く
先行グループの最後尾を行く女性は岩をやるらしくバランスが良い。
彼女と話をしながら順番を待つ。
バランスが良く安定している
各ピークには不動明王や逆鉾などが置かれ信仰の山の気配が満ちている。
大日岳と掘られた石柱のあるピークが一応八海山の山頂である。(本当の山頂は一つ先の入道山である)
大日岳
緊張感を保ちながら岩場を歩き、清々しい達成感。
美しい岩峰の紅葉を愛でながらしばし休憩。大日岳の先から迂回路を使って戻ろうと思っていたが、崩壊して通行止めになっている。
仕方なく少し岩場を戻って迂回路に合流することに。通ってきた岩峰を続々と人が渡ってくるのが見える。
緊張して恐恐の人、バランスよく軽快に渡ってくる人、色々である。
見た目も格好良い岩峰
1時間20分で千本桧小屋に戻り、カミさんと合流。
カミさんも他の登山者に強く誘われ不動岳まで行ったそうで、紅葉が綺麗だったと喜んでいる。小屋前の広場は登山者で一杯だ。
皆さん楽しそうにお弁当を広げ、ビールやワインを飲み、景観を楽しみ、おしゃべりに興じている。
私達もお昼を食べ、紅茶を楽しむ。
続々と登ってくる人達に場所を譲る意味からも時間は早いが下山することにした。
下山も混み合っているので譲り合いながら時間がかかる。
ブォ〜と言う低い音があちこちで鳴り響いている。
行者の人が吹き鳴らす法螺貝だ。下りてきた女人堂では行者が護摩を焚き祈りを捧げていた。
まさに信仰の山なのである。
護摩を焚く
ロープウエイ駅には靴洗い場もあり、至れり尽くせりで気持ちよく有り難い。
八海山、お天気にも紅葉にも恵まれ楽しく爽快な思いをさせてもらった。
良い山だった。
良い山だったな〜!
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