東北の山旅

2011.9.25(日)〜10.11(火)

 

岩手山
幻想の朝

 

僅かばかりですが・・・

東日本大震災及び大津波からの復興は国民の最大関心事であり急務であるにもかかわらず、政治の停滞・足の引っ張り合いなどにより遅々として進んでいないように感じられ残念極まりない。
個人的に具体的支援できないものかと考えた末、7月に続いて今年2回目の東北の山旅へ夫婦で出かけることにした。

椎間板ヘルニアの手術を受けリハビリ中のカミさんの腰への負担を配慮しながら秋山を楽しみ、温泉を満喫し郷土料理を味わい伝統や文化を感じ、被災したカミさんの友人を激励したいと思ったのだ。

 

ゆる旅

9/25(日)朝のフェリーで八戸に渡り10/10(月)深夜新潟発のフェリーで苫小牧に戻ると言う日程と登りたい山を決め、後はお天気と体調と相談しながら旅することとした。

いつもは道の駅での車中泊が基本の年金生活節約旅行なのだが、今回はお金を遣うことも支援だと割り切り、できる限り温泉に泊り、復興支援グッズや各地の名産品なども購入するつもりである。

 

栗駒山
赤い幻想

 

山旅を省みて

旅の前半はお天気にも恵まれ、さわやかな気候の中を奥入瀬・南八甲田・北八甲田・八幡平・岩手山・姫神山を歩き東北の秋を堪能することが出来た。
特に東北初体験のカミさんは脇から見ていても心から楽しみ溌剌とキラキラしていて惚れ直す思いさえした。

後半は天気がややぐずつき季節外れの寒波による寒さと風・雨に一部中止や途中撤退を余儀なくされたが、紅葉も盛りとなり北海道とは一味違う秋を楽しませてもらった。
訪れたのは北山崎〜宮古の三陸海岸・浄土ヶ浜・早池峰山・栗駒山・羽黒山出羽神社・山寺・蔵王・上杉神社・西吾妻山・中沢峰・千恵子記念館・東吾妻山・八海山・米山などである。
(月山と湯殿山は悪天のため中止。平泉中尊寺周辺は物凄い人ごみに怖じ気づき諦めた。)

今回の旅で嬉しかったのは東北の豊かな温泉を毎日ゆっくり楽しむことが出来たこと、泉質による入浴感の違い、気持ちよさなどを実感し心から満喫した。

また食べ物も美味しく、特に季節柄フルーツは種類も多く安価で毎日野菜代わりに大量に頂いた。
各地の漁協や農協の婦人部の方達が作る郷土料理が珍しい上に美味しく、道の駅や地元スーパーなどで見つけるのが楽しみになるほどだった。

三陸海岸を車で走り今なお残る大津波の惨状を目の辺りにして、自分の勝手な想像が格段に甘かったことに絶句すると共に、友人から当時の生々しい状況や苦労話を聞いて胸がつぶれる思いを新たにした。
被災地の人々は気力を振り絞って復興に勤しんでいるけれど政治は議論ばかりで何もしてくれないと嘆いていて、現地は実際に足りないものだらけ。まだまだ本格的な支援が必要なのだ。
人の痛みや苦しみは時間と共に忘れてしまい勝ちだが、自分のこととして関心を持ち長く続け支援し続けることが何より大事だと改めて痛感した。

「今だからこそ、自分のこととして、末永い支援を東北へ!」

 


幻想 (岩と紅葉)

68

旅の最終日、夕食に新潟市でお寿司を食べた。
佐渡のネタを売り物にしているお店で、さすがに美味しかった。
食べ始めるとカミさんが「おめでとう!」
「なに?」
「お誕生日でしょう」

そうか。俺の68歳は東北から始まったのか。
そういう意味でも、記憶に残る良い山旅だったな〜。


 

オジロワシ歌壇

 

 

・かがまりて湧き水掬う手のひらの
           光の中に一片の秋

・旅心満たして海峡渡りゆく
          北の島影故里となる

 

 

 

目次

今回の山旅の細部は次表から御覧いただけます。

9/26(月) 奥入瀬渓谷(石の戸〜銚子大滝)
9/26(月) 南八甲田 赤沼・蔦沼・睡蓮沼
9/27(火) 北八甲田 赤倉岳(1541m)・井戸岳・大岳(1584m)
9/28(水) 八幡平(1613m)
9/28(水) 姫神山(1124m) (一本杉コース)
9/29(木) 岩手山(2038m) (柳沢コース)
9/30(金) 三陸海岸 (北山崎 浄土ヶ浜)
10/1(土) 早池峰山(1914m) (河原坊コース〜小田越コース)
10/2(日) 栗駒山(1627m) (須川温泉コース)
10/2(日) 羽黒山・出羽神社
10/3(月) 山寺立石寺
10/3(月) 蔵王お釜巡り・上杉神社
10/4(火) 西吾妻山(2035m) (北望台往復)
10/5(水) 中沢峰(1343m) (祝瓶山荘往復)
10/7(金) 東吾妻山(1975m) (浄土平往復)
10/8(土) 八海山(1778m) (ロープウエイ往復)
10/9(日) 米山(993m) (大平口コース)

 

 

 

Homeへ
山ページへ

 

 

 

inserted by FC2 system