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前日(5/11 木) 小樽港を1030発のフェリーで出発、新潟港に5/12(金)0600到着。
いよいよ今回の旅の始まりである。
旅の出発時、千歳ではコブシや桜が見頃だった出発時、我が家のある千歳では丁度コブシやエゾヤマザクラが咲き始め春真っ盛りだった。
この時期の越後や信州の気候はどんなものか? 体感しながら旅してみたい。
弥彦神社
乗船したフェリーは、やや揺れたものの快眠。
船はやや苦手なカミさんも、しっかり眠れたと元気いっぱいだ。
乗船中、船の外は弱い雨で風も強く寒いぐらい。
船内デッキでおしゃべりしたり、昼風呂でリラックスしたり、昼寝をしたり、映画を見たりで時間を潰す。
レストランで夕食に食べた新潟栃尾の油揚げは、数年ぶりで懐かしく美味しかった。上陸した新潟ではまず弥彦山に登ってみようと思い向かったのだが、分厚く低い雲に覆われ展望は望むべくもない。
弥彦山登山は諦め、旅の安全と幸運を願って弥彦神社に参拝する。
弥彦山が祭神であるかのような弥彦神社大変荘厳で立派な神社、もみじを始めとする木々の新緑が美しい中、どっしり佇む風格は素晴らしい。
特に新緑のグラデーションは、清々しく心が洗われるようだ。
北海道の新緑と比較すると色彩がはっきりしていて濃く、それが美しさを強調しているように感じた。
神様だけが渡れる神聖な橋 「玉の橋」
天照大神の曾孫が祭神なのだが、一見すると弥彦山を祀ってあるかのような印象だ。
万葉の時代から朝廷・幕府・武将などの手厚い庇護を受けてきた弥彦神社、歴史を感じさせる杉や欅の大木の森は神々しい雰囲気に満ち溢れていた。
拝殿近くに小さな神社がたくさん
参拝後、駐車場に弥彦山に登る地元の方々が居たので神社近辺の散策所を尋ねると、弥彦公園を勧められた。
弥彦公園は自然公園風に作られた広い公園で四季それぞれに楽しめるよう工夫されていた。
特に紅葉谷という所は新緑が際立っていて、飽きることなかった。
もみじの新緑で溢れんばかり
公園の林内には北海道と同じような山野草が可憐な花を咲かせていて、花の季節感に大した差は無いのだと感じた。
またこの地域は温泉まんじゅうが名物らしく、幾つものお店からお饅頭を蒸す蒸気が盛大に漂っている。
それに誘われて一つづつ買い求め、頬張りながら車へと戻った。
長岡 雪国植物園
長岡に自然豊かな植物園があると聞いて訪れた、その名も「雪国植物園」
長岡市の西にある里山に散策路を巡らせ、自然の山野草や栽培し移植したものを上手に配置し自然そのもののように育て管理している植物園。
多くのボランティアガイドがおり、定期的な観察会や随時のガイドを行っているようだ。私たちも入口で親切な女性職員から、お勧めの花や希望の花の咲いている場所を詳しく説明してもらった。
見慣れているミズバショウやイチゲ・カタクリなどはパスさせてもらい、キンラン・ギンラン・エビネ・クマガイソウなどを訪ね歩いた。
ギンラン
初めてなので配布されている簡易地図と照らし合わせながら苦労して歩いているとボランティアガイドさんと出会い、場所を教えてもらってお目当の花の咲いている所へ。
ギンランは千歳でも多く見るササバギンランと似ている。
ササバギンランの方がギンランより葉がシュッと細長く、全体的に大きい印象がする。
キンラン
私はキンランをこれまで2回しか見たことが無い、まだ咲き出したばかりの鮮やかな黄色の花と花の中にある赤色が印象的だ。ともあれ3度目の出会いに感激である。その点、カミさんは子供の頃からラン系統には親しんでいて、目敏く正確に見つける特技を持っている。
この日もボランティアガイドさんより早く、「これは、銀ですよね?」
クマガイソウは人工的に栽培したものを区画を決めて集中的に植えて増やす計画の最中のようであった。
近い将来、この植物園がクマガイソウの名所となれば良いなと願った。
クマガイソウこの他に期待していたササユリとヒメサユリは残念ながらまだ蕾にもなっていなかった。
エビネは数多く咲いていてびっくり、これも職員さんたちの愛情と管理の賜物なのだろう。
エビネ
里山の植物園、手間暇かけた手入れ・管理が行き届きとても充実している。
おかげでユキワリソウはすでに花は終わっていたが葉を覚えたし、トキワイカリソウの葉も認識できるようになった。
北海道と同じ花、カタクリやイチゲ、イワカガミなども多く、身近に感じられ親しみも湧いた。いつ訪ねてもそれなりに楽しめるとても良い植物園である。
山古志の棚田
まだ時間もあるし、心配した雨は大丈夫そう。
やや視程が悪く霞んでいるが贅沢は言わないで、山古志の棚田を見に行くことに。長岡から思ったより近く、道も覚悟していたほど悪くは無い。
大地震の傷跡は散見されるものの、すっかり復興し道路などは以前より整備されたように思われる。
ネットなどで見ると棚田へ行く道が分からず苦労したとの記述が目立つが、今は案内も随所に出ていて整備されている。
山古志の棚田ただ棚田は現実に農業が営なまれている所であり、迷惑になる行為は慎むべき場と認識したい。
日中の時間帯しかも視界が悪い中であったが、山古志が持つ山里の雰囲気は十分感じられた一時であった。
山古志の棚田棚田を見物した後に闘牛場などに行ってみたけれど何も行われておらず閑散としていただけだった。
道の駅「ちぢみの里 おじや」
この道の駅は、日帰り温泉施設に道の駅の機能を付加した感じの所。
最初は少し戸惑ったが、実に合理的で使いやすい。信州山見旅・初日の疲れを温泉でゆっくりと癒し、大きな休憩室で相撲を楽しみ、その後はレストランで小千谷名物の「へぎそば」を味わう。
海藻をつなぎに使っているという「へぎそば」、独特のなめらかさと喉越しに舌鼓を打った。
カミさんも、美味しいとお気に入りの様子であった。