南会津、鶴岡

 

2018.7.19(木)〜7.20(金)  晴れ


 

大内

 

尾瀬から下山した、7/19(金)午後から次の目的地である月山へと移動。
途中で観光を兼ね、南会津の塔のへつりや大内宿、加茂の水族館、鶴岡公園などを見物したり、コインランドリーで洗濯しながら一日半を費やした。

 

南会津 (7/19 金)

尾瀬から月山へは、南会津を北上し、会津から喜多方・山形を経て、鶴岡へと向かう。

せっかく来ているのだからと、途中途中の観光地を訪ねてみる。

 

塔のへつり

奇岩で有名な塔のへつり、川沿いにある奇岩をへつりながら歩けるのかと立ち寄ってみた。

塔のへつり
塔のへつり

確かに軟らかい岩が侵食され、面白い形に凹凸していて、幅2m位の道が削られている。
長さは、概ね100mぐらい。

へぇ〜! という感想の所だ。 

 

湯野上温泉駅

塔のへつりから大内宿へ向かう道筋に、湯野上温泉がある。
そこに風情ある駅舎があると、カミさんが言うので寄ってみた。


湯野上温泉駅

茅葺屋根の古い民家風の駅舎があり、確かに今どき珍しい。

温泉街は駅前通りに何軒か立ち並んでいたが、あまり活気はない様子。
温泉街の起爆剤としての役割を期待されて整備維持されたのだろうに、がんばれ!と声援を送りたくなった。

 

大内宿

旧街道の宿場の風情を上手く再生し、古き良き日本の景観として人気を集めている所。


大内宿の全景


古民家の移築、維持補修、宿場としての町並み整備、雰囲気の統一など、大変なご苦労があったと思うが、この宿に人を集めようという人たちの熱気・心意気が伝わってくる。


カミさんは、古着だのお土産だのお買い物に大忙し

 

飛騨の白川郷や五箇荘も古い日本の景観を売に繁盛しているが、この大内宿はそれ以上に訪れてくれた人を感動させ喜ばせようという意識が高い。
だから国内だけでなく海外からも多くの観光客が押し寄せるのだろう。


庄屋さんだった古民家

 

7/19は、大内宿から会津を経由して喜多方まで。
喜多方では、溜まった汚れ物をコインランドリーでお洗濯。
ランドリーの女店員さんとおしゃべり。会津や喜多方の名物や見どころなどを教えてもらった。

喜多方の名物の第一はご存知の通り「ラーメン」、美味しいお店を教えてもらったのに、あまりの暑さに冷たいお蕎麦と天ぷらにしてしまった。
今でも、少し心残りだ。

 

出羽の国 (7/20 土)

7/20は、喜多方から山形・寒河江を経由して出羽の国へ。

道中、朝日連峰の姿を見るのを楽しみにしていたのだが、スモッグというのか霞がかかったお天気で山々は隠れたままであった。

寒河江の道の駅で、大休憩。
フルーツ園が沢山あるのを見ながら走ってきたせいか、フルーツに目がいってしまう。
品種は忘れたがテニスボールほどもあるプラム、極め付きに美味しかった。
直ぐに食べたいと言ったら、洗ってくれたお姉さん、ありがとう。
ここでは美味しい山形のお漬物が何種類もあり、お土産に沢山買い求めた。

山形は、夏暑く冬寒い所らしいが、人は親切で礼儀正しい。
旨いものも多く、古き良き伝統を活かしているところのように見えた。

 

加茂水族館

鶴岡に向かう前に時間もあるので、加茂の水族館に立ち寄ってみた。
水族館など興味もなかったのだが、火野正平さんの「こころたび」で見たような気がする、カミさんも行ってみたいそうだ。


クラゲの水族館

 

加茂水族館は、クラゲ専門の水族館だそうだ。

なかなかにクラゲってきれいで可愛いし、面白い。


これもクラゲ

 

クラゲの赤ちゃんって、1cmにも満たない小ささなのに、ちゃんとクラゲの形をして足をピョコピョコ動かしている。なんとも可愛い。

 

加茂水族館
イソギンチャク

 


あしながクラゲ

 

小さな町の小さな水族館、クラゲに特化して独自な展示方法でクラゲの生態をわかりやすく展示しているのが人気を集めた理由だろう。

 

北海道北見市の「山の水族館」と似たようなコンセプト。
珍しくもない、見向きもされなかったものでも、必死に愛情を持って考え抜けば、多くの人の心を捉えられるという代表例でもあろうと思う。

 

鶴岡公園

以前訪れたときも鶴岡は良い雰囲気の街と感じていたが時間がなくて街中を歩くことは出来なかった。

今回も少ない時間ではあるが、鶴岡公園を中心に散策してみた。

鶴岡公園は、鶴ヶ岡城の面影を残した公園でお城らしい落ち着いた緑豊かな公園。
ケバケバしさなど微塵も感じられない、静かな佇まいをしている。

鶴岡公園
鶴岡公園のお堀

 

公園の中に、私達の好きな作家である藤沢周平さんの記念館が併設されている。

彼の作品はもとより、人柄や交際範囲、育った鶴岡周辺地域の人情、風情などが丁寧に説明されていて、ゆっくり鑑賞していたら2時間近くもかかってしまった。

鶴岡公園
周平さんの展示を見て満足、うれしそう

 


洋館
こんな洋館もあった。

 

公園の近くに、名物「麦切り」という幟が立っていた。
どんなものか? 興味津々で食べてみた。

麦きり
鶴岡名物「麦切り」

 

「麦きりと言うから、麦を使った食べ物かな?」などと話しているうちにお膳が運ばれてきた。

要は、冷たいうどんである。
絹が練り込まれているとの説明があったように思うが、食べてもうどんそのもの。
でも、暑かったし美味しくいただきました。

 

酒田

鶴岡の隣町、酒田にも足を伸ばしてみた。
お城を中心とした城下町の鶴岡、北前船の港として発展した商業の町酒田。
隣町なのに、その差は歴然なのに驚かされた。

山居倉庫
山居倉庫

庄内米の積出港であった酒田港、そこに建てられた蔵が山居倉庫。
歴史を感じさせる鄙びた外観であるが、一歩入れば派手なお土産や食べ物のお店がいっぱい。
昔も今も、変わらぬ商売人基質が溢れていた。

酒田の豪商と言えば、殿様より偉いと言われていたとか。
そんな豪商の家を観光協会のおばさんに勧められるまま訪ねてみた。

豪商
豪商のお庭

確かに贅を尽くした建物やお庭。
昨年の信州の旅でも須坂や小布施の豪商の家を拝見した、酒田の豪商のお屋敷も全く同じ匂いが染み付いているのを感じ取った。

私達とは無縁のものと言う感想も、貧乏人のやっかみかな?

 

 

オジロワシ歌壇

 

・茅葺の屋根の生家を思いつつぶらり歩きてもんぺを選ぶ

・ありがちな地名「高坂」周平の在所と知れば甚く嬉しい

・幼日に刺された記憶のみ残るくらげ愛らしライトを浴びて

 

 

 

 

 


 

 

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