神威岳山頂から目を北に転じると、そこにはすぐ北のニシュオマナイ岳から中ノ岳、ペテガリ、1839峰、ヤオロ、カムエク、札内、勝幌そして幌尻などの名だたる日高の名峰達が惜しげも無く立ち並んでいた。

中日高
神威岳から北の山並みを見る

 

ズームアップ

天気最高、視界抜群、せっかく持ってきた三脚や望遠レンズを使って日高の名峰たちをアップで撮ってみよう。どうぞご覧あれ。

まずはソエマツ岳。
凄まじいハイマツに覆われていると言う両側が切り立った稜線や点在する大岩が明瞭だ。

ソエマツ
ソエマツ、双児の山頂部

ピリカヌプリも見てみよう。
大きな三角形のピリカヌプリ、南側の標高差300mの大斜面には及ばないが北側の尾根も手強そう。その脇には最高度の難易で名高い北西面直登沢の凄まじい姿も・・・。

ピリカ
どっしりした三角形のピリカ

そして南日高の雄と神威岳と並び称せられ、知名度も高いペテガリ。
神威岳から見ると、難しい沢登ルート(A〜C沢)がある南斜面の谷が良く見える。
カールは見えないが北隣のツベツネが頭を少し出している。

ペテガリ
左に伸びる尾根は登路の一つ、西尾根。奥はツベツネ

一際目を引くのは主稜線から西に外れた、孤峰1839峰
この山に登った時の感動・感激は今でも忘れられないほど強烈だ。
ハイマツを漕ぎながらも怖かった前衛峰手前の崩壊した崖が写真でもよく分かる。

1839峰
孤高の鋭鋒、1839峰。右に前衛峰

そして中日高のと言うより日高の名峰、カムエク。
全体をスッキリ見ることは出来ないが、ヤオロの向こう側に一際大きな三角錐の山容を悠然と見せている。
更にカムエクの左奥には日高山脈の最高峰、幌尻岳の姿も見えていた。

カムエク
カムエク(中央奥)、手前はヤオロマップ

中日高の山々を中望遠で見ると、そこは山また山のまっただ中。
人工物など何もない、神々の創造された世界が広がっている。

中日高
1839峰(左)からペテガリ(右)と並ぶ山並み、奥にはカムエクや幌尻の姿も

最後に神居岳から北側の山々を広角で撮った写真をご覧いただこう。
澄み切った秋空の下、1839峰からペテガリに続く山並みが印象的、遙か右奥には十勝幌尻岳の大きな山容、1839峰の遙か奥左方向にはイドンナップとおもわれる山影も見える。

北側の山々
山並みだけが広がる別天地

 

満足感そして、ありがとう

何度通っても見ることが叶わず、相性が悪いのかもと思っていた神威岳。
念願叶って6度目にして、その素晴らしい大展望を手にすることが出来た。
想像以上の素晴らしさ、静寂な日高山脈の懐に佇んで見入る景観は時が立つのも忘れてしまうほど。
ありがとう! を繰り返し、感謝の気持を表し、まさに後ろ髪を引かれる思いで山頂を後にした。

この日山頂での一時を共にした人は5名、いずれも神威岳初登頂の方ばかりであった。
初登頂にして素晴らしい大景観を手中にされ、本当におめでとうございました。
私が6回目だというと呆れたような顔つきをされていましたが、念願の大展望をやっと手に入れたと言うと我がことのように祝福してくれました。
ありがとうございました。

大満足に体調も戻ったのか、下りはルンルン気分で山荘へ戻ることが出来た。

 

 

 


 

 

 

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