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日の出
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モルゲンロートに染まり出した羊蹄山・・・
実はイタズラ心でレタッチした一枚で本物ではありません。(笑い)
朝日を浴びて屹立するニセコアンヌプリ
オロフレ峠から展望台に通じる道路が例年より早い5/23(金)1000にオープンすると言う情報を得ていた。
時間に間に合うよう行けば良いと、ニセコ周辺や洞爺湖でミニ撮影会を楽しみつつオロフレ峠へ車を走らせる。昨年は6/16に訪れ、まさに花爛漫のオロフレ山を楽しんだ。
それに比べ少し早い気もするが、咲き始めの穢れ無き花達が見れるのではと期待しているのだ。
同行している娘にもぜひその素晴らしさを見て欲しい。展望台にはすでに数台の車が。
皆さん、いそいそと足早に登山道へと向かっていく。
登り出す前に、登山口付近に植えられているチシマキンバイやチングルマ、ミイヤマオダマキの様子を見に行く。
どれもまだ咲いていない、小さな葉がその存在を示しているのみだ。
いささか早かったかな〜。登山道に入るとタチツボスミレが道の両側に沢山。
昨日の伊達紋別岳のが少し痛み加減だったのに比べると、オロフレのスミレは皆まだ見頃のものばかり。
タチツボスミレ (娘撮影)
タチツボスミレ
だが、他はシラネアオイがちらほら咲いているのみで花の影すら見えない。
C1003mPから羅漢岩に続くイワカガミやショウジョウバカマの多い稜線にも花の姿はない。あれ〜、こんな筈では・・・。
娘に赤茶色に光る厚手の葉を「岩場に咲く鏡のような葉だからイワカガミと言うんだよ」と虚しい説明。
ツバメオモトもスズランもサンカヨウも葉だけで蕾も見えない。
仕方ない花巡りから山歩きへ、イメチェン(イメージ・チェンジ)だ。
いつもイワヒゲを見に行く小岩峰、今日は娘の岩場チャレンジ体験場だ。
わずか数mの笹漕ぎに悲鳴を上げ、1m弱の岩に手こずっている。それでも岩場に立てば、嬉しそう。
小岩峰に登り切って
朝は快晴で見通しも最高だったのに、オロフレ山は雲に翳り遠方は霞んでいる。
イマイチのコンディションに山歩きの醍醐味も薄れがち、山らしい山初デビューの娘のためにも何とかして欲しいお天気だ。C1061mコルから山頂へ至る急登尾根、いつもの時期ならば花達に励まされながらの登りなのだが、この日は精々シラネアオイのつぼみ達。
名物のハクサンチドリやカラマツソウも葉があるだけで蕾の姿も僅かなのだ。「蕾も可愛いね」娘の言葉が慰めに聞こえてしまう。
シラネアオイもまだ蕾
蕾のシラネアオイ (娘撮影)
急登を登り切ってオロフレ山山頂へ。
展望も相変わらずで風不死岳や樽前山は肉眼でもやっとボンヤリした影が見える程度。
やや羊蹄山やニセコ連峰方向の視界が回復気味なのが救いといえば救いである。
視界が回復してきた羊蹄山とニセコ連峰
羊蹄より近いのに洞爺湖や有珠山方向の視界は霞んだままだ。
どうやら見えた洞爺湖と有珠山
少々残念ではあるがこんな時もある、それが丁度娘を連れてきた時と重なってしまったのも何かの縁だろう。
きっと「また来てね」って山の神様が言っているんだよ。はしゃぐ気にもなれないままお昼をいただき、そそくさと下山開始だ。
山頂にて
直登尾根を慎重に降りる。
所々、雪が残っているので滑らないよう注意が必要だ。いつもミヤマダイコンソウが咲く岩場付近でもう一度よく確認すると、あった〜!
一株だけ黄色の花を付けた花が岩陰に隠れるように咲いていた。
ミヤマダイコンソウ
神様が可愛そがって、娘のために見せて下さった気がした。
ありがとうございます。
わずか一株だけ花を見せてくれた。
コルまで降りて、まだ雲の多いオロフレ山をバックに記念写真を一枚だ。
オロフレ山の記念に
再び通過する羅漢岩はいつもの迫力満点の姿、でも岩肌を飾るチングルマの白い花は何処にもない。
「本当だったら凄いんだよ!」今日何回目の言葉だろう。
迫力ある羅漢岩付近の岩壁
見逃した花は無いか、丁寧に探しながら登山口へ。
するとショウジョウバカマを二輪とツバメオモトを一輪見るけることが出来た。
ショウジョウバカマ (娘撮影)
まるで貴重品を扱うように撮影する父娘なのでした。
ショウジョウバカマ
ツバメオモトは同じ一輪を二人で撮影。
ツバメオモト (娘撮影)
ツバメオモト
例年より2週間ほど早めに訪れたオロフレ山、花の時期にはいささか早過ぎた。
やはり時期は時期なのだ、標高の高い分だけ伊達紋別岳には咲いていた花もまだだった。花の名山を歩き、感激してもらおうと連れてきた娘にも申し訳ない。
次のチャンスが有るならば、花情報をしっかり収集してから案内しようと心に決めた。娘よ、どうか山嫌いにならないでね。
そうそう、暇な時に娘のカメラの設定をC'Kしなければ・・・。
どうもホワイトバランスの設定が不適切なようなのだ。
やけに青みの強い写真になっている。
RAWで撮影していれば適正値に修正できるのだが、JPEG撮影での撮って出しではちょっと不自然。でも、写真という共通の趣味があるだけでも父親は嬉しいものだ。